A Research Center for Augmenting Human Intellect
初出
Douglas Engelbart and William English, AFIPS Conference Proceedings of the 1968 Fall Joint Computer Conference, San Francisco, CA, December 9, 1968, Vol. 33, pp. 395-410 英文
本文
0.introduction
デモンストレーションは新しいメディア技術の革新において重要で中心的な役割をはたすことがある。最も有名なデモの1つに1968年秋にサンフランシスコでダグラス・エンゲルバートによって行われた「Mother of All demos」と呼ばれているデモがある。インタラクティブなコンピュータシステムのライブデモは前例がなく、研究所とデモ会場それぞれのシステムやそれらを繋ぐ伝送技術には様々な問題が発生するリスクがあったが、ライブデモこそがその重要性を認識させることができるとエンゲルバートは考えデモを行った。ARCの研究が停滞した後にパロアルト研究所(PARC)へと多くのARCスタッフが移り、目的を新たにして研究が応用された。この文章で初めて「マウス」という言葉が紹介され、定着した。 1.Summary
この論文はSRIのマルチスポンサーリサーチセンターについての説明である。 このセンターには12台のCRTワークステーションがある。
ファイルは階層構造になっており、熟練のユーザがファイルの作成、修正、検索や分析を柔軟に行うことができる。
2.Introduction
この研究の目的は「拡張システム」設計に関する原則や技術を開発することである。
研究アプローチは非常に実証的で、CRTワークステーションを継続的に使用しながら改善し、多くの価値を引き出すことを目指す。研究グループそのものが実験の対象でもあり、循環的な構造になっている。
3.The User System
基本的な設備は12台のCRTコンソールである。
各ワークステーションはディスプレイ、キーボード、マウス、5キーハンドセットで構成されている。
テキストが任意にが割り振られた番号や名前を参照できるなど、ファイルはデータ内をユーザが素早く移動できるように高度に構造化されている。この構造化によってオフライン、オンラインに関わらず様々な操作が容易になることがわかっている。画面上に表示されるビューはユーザーが開始地点と形式を指定することで柔軟に変えることができる。会議のために6つのディスプレイが配置された部屋も用意され、全てのディスプレイに同じビューが表示される。
https://gyazo.com/e31dd4b1a6f08d2f24f9b65f67caa708
4.Service-System Software
ユーザの制御言語
ユーザは単語の消去や置換など、システムを構成する機能の1つ1つを実行する形でサービスを提供される。
チャートを用いて設計された制御言語を使用している。また、メタ言語アプローチによりNLS(oN-Line System)を実装した。https://gyazo.com/db4962c8ef15edb1c984044d23e05c62 5.Service-System Hardware
SDS940に加えて他メーカーの周辺機器やSRIで設計・製作された機器が含まれている。
エグゼクティブコントロール、ディスクファイル、ディスプレイシステム、入力デバイスコントローラー、特殊操作、低優先度デバイスが主要なコンポーネントである。
https://gyazo.com/e6fb6251d5ce42ac5963396b9ee471db